コラム一覧に戻る

5月19日の日経平均:4日続落-265円で60,550円、下降三角形形成中で60,000円攻防

日経225
5月19日の日経平均:4日続落-265円で60,550円、下降三角形形成中で60,000円攻防

4日続落となった本日、値動きは小幅でしたが、チャート形成の観点では重要な日になりました。

日経平均は始値61,202円、高値61,456円、安値60,256円、終値60,550円。前日比-265.36円(-0.44%)で、5/14のクロージングマルボズ以降、5営業日連続でマイナス終値の流れ(うち4日続落)を継続しています。

■ 下降三角形が形成中

ここ5営業日のチャートを観察すると、明確なパターンが浮かび上がります。

高値の推移:

5/15: 63,235円

5/18: 61,478円

5/19: 61,456円

→ 段階的に切り下がり

安値の推移:

5/15: 60,937円

5/18: 60,376円

5/19: 60,256円

→ 緩やかに低下、60,200〜60,400円圏で支持

上値が急ピッチで切り下がる一方、下値は60,200〜60,400円のラインでほぼ横ばい——これは「下降三角形(Descending Triangle)」の典型形です。

■ 下降三角形のテクニカル意義

Bulkowskiの統計では、上昇トレンド中に出現する下降三角形の下方ブレイクアウト率は約64%とされています。つまり、ここから60,200円付近の水平サポートを下抜けるシナリオの方が、上抜けより確率的にはやや高い構造です。

下方ブレイク後の値幅は、トライアングルの高さ(現状約3,000円)と同等が期待されます。仮に60,000円を割り込んだ場合、計算上のターゲットは57,000円付近になります。

ただし、形成段階としてはまだ完成しておらず、現状は約60%進行(4-5日経過、完成までさらに2-3日の保ち合いが想定されます)。あくまで「形成中」であり、決着はこの先のブレイクで判明します。

■ 指標は冷え続けている

RSI 54.48で前日55.90から微減。50中立ラインまであと4.5ポイントまで来ました。

MACDは1,406.30/シグナル1,627.85/ヒストグラム-221.55。ヒストグラムのマイナス幅は前日-100.41から-221.55へと約倍に拡大。デッドクロス進行が加速しています。

ストキャスティクス %K 33.31 / %D 43.18は両線とも50を大きく下抜け、過熱完全解消フェーズを継続中です。

SMA25乖離率は+1.01%。SMA25(59,944円)が間近に迫り、近日中のタッチ・割れが視野に入ります。

■ 重要な防衛線

本日終値60,550円は、ボリンジャー中央線60,663円を僅かに下抜けました。中央線サポートが破られたことになります。

抵抗: 61,456(本日高)、5/18高61,478、SMA5 61,740、ボリンジャー中央線60,663(突破要)

サポート: 60,256(本日安、下降三角形支持帯下限)、心理60,000、SMA25 59,944、基準線59,089、フィボナッチ61.8% 56,952

下降三角形の支持帯(60,000-60,300円)を維持できるかが、今後の最重要ポイントです。

■ 出来高は執筆時点未確定

本日の出来高データは執筆時点で取得できていません。前日5/18は約1億6,810万株とほぼ平均水準で、3日続落から4日続落への進行は、機関投資家のポジション調整が継続中の可能性を示します。

■ 明日以降のシナリオ

上方ブレイク: 5/18高値61,478円・SMA5(61,740円)を出来高を伴って上抜けば、下降三角形は上方ブレイク。ボリンジャー中央線60,663円超え維持で反発本格化となります。心理節目62,000円・63,000円が次の目標です。

下方ブレイク: 心理節目60,000円・SMA25 59,944円・基準線59,089円を割れば、下方ブレイク確定。Bulkowskiの統計が示す通り、フィボナッチ61.8%(56,952円付近)までの調整圧力が顕在化します。

レンジ継続: 60,000〜61,500円の保ち合い継続で、出来高消化を待つ展開も想定されます。

5/7の歴史的急騰(+3,320円)から4日続落で-2,283円の調整。下降三角形は、心理節目を守ろうとする買い方と、戻り売り意欲の売り方のせめぎ合いを象徴しています。

ブレイク方向を見極める数日になります。心理節目60,000円——この水準で踏み止まれるかどうか、明日以降の値動きが分岐点です。

※本記事は教育目的の情報提供であり、投資助言ではありません。実際の売買判断はご自身の責任でお願いします。

下降三角形は、心理戦の典型例とも言えます。買い方は「ここで止まる」と60,000円付近を防衛しようとし、売り方は「戻りを売る」スタンスで上値を切り下げていく。両者の意志が拮抗する間は時間を消費しますが、いずれは決着がつきます。ブレイク方向こそが、その時点での主導権を持つ側を映す鏡です。

関連パターン

このパターンを実践で学ぶ