5月21日の日経平均:+1,879円で61,684円、陽のベルトホールドで5日続落から反転

前日の悲観ムードを一気に吹き飛ばす一日でした。
日経平均は始値60,374円でスタートし、その後はほぼ一直線に上昇。高値62,043円、安値60,282円、終値61,684円。前日比+1,879.73円(+3.14%)という、ここ数週間で最大級の上昇幅となりました。
■ 始値=安値、典型的な強気の証
本日のロウソク足の構造を見ると、特徴的なのは「寄付がほぼ日中安値」だった点です。
- 始値: 60,374円
- 安値: 60,282円
- 下ヒゲ: わずか92円(実体1,309円のたった7%)
これは「陽のベルトホールド(Bullish Belt Hold、寄付≒安値型)」の典型形です。寄付の瞬間が買い場で、そこからほぼ一直線に上昇——この形が出ると、買い手の意欲の強さを示します。Bulkowskiの統計では底値圏出現で反転継続率約60%。特に前日の「陰のベルトホールド」(5/20)に対する直接的な反論となるロウソク足として、シグナルの信頼性は高まります。
■ 4重弱気シグナルの一角が崩壊
5/20に点灯していた4重の弱気シグナルのうち、本日1日で複数が崩壊しました。
- 心理節目60,000円: 終値61,684円で大きく回復
- SMA25(60,291円): 本日終値で約1,393円上抜け、乖離率は-0.49%から+2.31%へプラス転換
- ボリンジャー中央線(60,838円): 約846円上回り、+1σ方向への戻り
- 基準線60,016円: こちらも上抜けで三役好転を再確立
5/19に分析した下降三角形の下方ブレイクは、「フェイクアウト(騙しブレイク)」となる可能性が浮上してきました。
■ 指標も急回復
RSIは前日50.59から58.61に大幅反発。70買われすぎラインまで余裕があり、上昇余地が残ります。
MACDは1,161.25/シグナル1,464.86/ヒストグラム-303.61。ヒストグラムは前日-348.32から-303.61に縮小し、改善の初動。MACDデッドクロスは継続中ですが、解消の兆しが出始めました。
ストキャスティクスは %K 56.58 / %D 35.96 で、%Kが%Dを大幅上抜けるゴールデンクロスが発生。短期的な過熱解消が完了し、上昇方向への転換シグナルが点灯した格好です。
■ 水準のチェック

抵抗:
- 62,043円(本日高値)
- ピボット抵抗62,391円、心理節目62,000円
- ボリンジャー上限63,740円
支持(新)
- 60,282円(本日安値)
- ピボット支持60,629円
- 60,000円(旧抵抗が新支持に転換)
- SMA25 60,291円、基準線60,016円
■ ただし、出来高は控えめ
本日の出来高は約1億6,660万株、20日平均比0.94倍——ほぼ平均水準で、急反発に出来高拡大が伴っていない点はやや気がかりです。5日続落後の自律反発として一定の意義はありますが、明日以降の出来高拡大を伴う続伸が確認されないと、「単発のリバウンド」で終わる可能性も残ります。
■ マルチタイムフレームは強気アラインメント回復
マルチタイムフレームでは、日足が前日のuptrend→strong_uptrendに再復帰。週足・月足も継続的にstrong_uptrendで、アラインメントが完全回復しました。
■ 明日以降の見方
本格反発確認: 62,043円(本日高値)とSMA5(60,852円)維持で、心理節目62,000円→ボリンジャー上限63,740円→5/14高値63,799円までの戻り高値テストが視野。下降三角形のフェイクアウト確定なら、急反発トレンドの再開となります。
反発無効化リスク: 本日安値60,282円・心理節目60,000円を割れば、反発は無効化。5/20安値59,292円の再試しの圧力が高まります。
レンジ整理: 60,000〜62,000円で需給整理、出来高拡大の有無を確認する展開。
5/14から5/20まで続いた弱気の連鎖が、本日1日でひとまず崩れました。これが本格反発の入口になるか、それとも「死に体の戻り」で終わるか——明日以降の続伸と出来高が決めます。
※本記事は教育目的の情報提供であり、投資助言ではありません。実際の売買判断はご自身の責任でお願いします。
相場のV字回復は、しばしば「過剰反応の反動」として起こります。5/20の心理節目割れで売られすぎた銘柄を、海外勢が買い戻すケースは過去にも何度も見られました。短期的なリバウンドが長期トレンドの転換を意味するとは限りません。本日の急反発が「本物」か「死に体の戻り」か——それを見極めるのは、明日以降の値動きと出来高です。